夫婦で妊活!人工授精を受けるまでに調べたこと

おもちの精液検査の結果が少しずつ良くなり、あん子の必要な検査も終わったのでいよいよ人工授精(AIH)を行うことが決まりました。人工授精なら妊娠が可能では?と医師からも言われ、期待しながら進めることにしました。この記事では人工授精を受けるまでに調べたことか書いていこうと思います。

はじめに

“人工授精”と聞くと、“人工”という言葉のせいで偏見を持ったり遠ざけようとしたりという方もいると思います。実際、周りにそのような治療をした人がおらず不妊治療の知識もない方から「大丈夫なのか?自然に出来るのを気長に待った方が良いのでは」という意見を頂いたりも…

おもちも初めは人工授精というものが分からず、心配からか“まだ焦らなくていい”“じっくり待とう”というような事を言っていたと思います。あん子はというと、周りに人工授精・体外受精を経て妊娠した方が結構多くて全く抵抗はないし、年齢的にもどんどん妊娠の可能性が低くなっていくことに少し焦りもありました。

人工授精の妊娠の成立は自然に近く、簡単で苦痛のない治療です。精子と卵子が出会いやすいように手助けをしてくれます。その後の受精・着床までは自然妊娠と変わりません。

産まれてくる胎児への影響は自然に妊娠をして出産する時と変わりません。ですから、流産や子宮外妊娠のリスクも自然妊娠の際と同様に伴ってきます。

 

人工授精はどんな場合にするの?

クリニックに通い始めると、まずはタイミング療法を試すことになります。それでも授かることが出来なかった場合に次のステップとして位置づけられているのが人工授精です。人工授精とは、排卵の時期に合わせて採取した精液を子宮内の奥に注入することで精子が移動する距離を短くし、受精しやすい環境を作ってあげるという治療で、受精・着床などは自然妊娠と同じように行われます。人工授精は次のような場合に行います

  • タイミング療法を何度か行っても妊娠できない
  • 勃起障害や射精障害、性交障害
  • 精子の運動性や濃度に問題がある
  • 精子の通過障害が疑われる
  • 抗精子抗体が中等度陽性である
  • 精液量が少ない
  • 不妊原因が不明

いずれの場合も卵管通過障害がないことが前提となります。

人工授精を行うのはは4~6回が目安と言われています。人工授精で妊娠する人の90%が4~6回目までで妊娠しているようで、この数が一つの目安となっています。厚生労働省の調査では、5~6回の人工授精で妊娠できなければそれ以上続けても妊娠することが難しいと明らかになっています。また年齢が高くなると成功率は低くなるため、早目に体外受精へのステップアップが必要となります。

 

人工授精と体外受精(顕微授精)の違い

人工授精と体外受精はざっくり言うと以下の違いがあります。

  • 人工授精:精子のみ取り出す⇒子宮へ注入
  • 体外受精:精子も卵子も取り出す⇒体外(培養液中)で受精⇒体内へ戻す
  • 顕微授精:精子も卵子も取り出す⇒体外(ガラス針で卵子に注入)で受精⇒体内へ戻す

ですので、人工授精でも妊娠が出来ない時に体外受精、または顕微授精へとステップアップします。必ずしもこの順に行うわけではなく、それぞれに適した方法を提案してもらえます。

ちなみに、体外受精に進む場合としては、

  • 子宮卵管造影検査などで卵管の狭窄(卵管内のは幅が狭くなる)、閉塞(卵管がつまっている)が見つかった
  • 重症の子宮内膜症で卵管による卵子の捕獲が期待できない
  • 精液検査で異常が見つかり、薬での治療や手術治療、人工授精を行っても妊娠しない
  • 女性側に抗精子抗体が見つかった
  • 不妊の原因が特定できず、人工授精などを行っても妊娠できない。また不妊期間が長期にわたる(体外受精を行って、初めて受精障害などの不妊原因が分かることがある。卵子の質などは体外に取り出すことで初めてわかる。)
  • 子宮筋腫や子宮内膜症があり、長期間妊娠に至らない難治性不妊症

などが挙げられます。

 

受精方法とかかる費用

タイミング療法や人工授精は一般不妊治療と呼ばれるもので、あくまで精子と卵子が自然に受精することを目指すものです。一方体外受精や顕微授精は高度不妊治療と呼ばれ高度な技術を必要とする治療を行います。ステップアップするごとに、費用も上がっていきます。一般的にかかる費用は以下です。

分類 方法 費用
一般不妊治療 タイミング療法 5千円~1万円ほど
人工授精 およそ1~3万円(保険適用なし)
高度不妊治療

(特定不妊治療)

体外受精 およそ30~50万円(保険適用なし)
顕微授精 およそ35~70万円(保険適用なし)

これらの治療には助成金が出ます。けれども住んでいる地域によって、一般不妊治療には助成金がないところもあります。特定不妊治療は大概どの地域でも助成金が出るようです。

 

 

さいごに

私たち夫婦は通っている病院できちんと説明を受けたり、自分たちでも細かく調べたり納得をした上で人工授精へのステップアップを決めました。

人工授精について調べる中で、1回目の人工授精で妊娠する方がほとんど!という書き込みがかなり多かったのでより期待が膨らみ、根拠のない自信も湧いてくるのでした。

次回は、おもち・あん子が実際に行った“人工授精”について書いていきたいと思います。

 

 

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