夫婦で妊活!人工授精をうけたので流れを解説

いよいよ人工授精を行うことになりました!

前日の夜は「子どもはできるのかな」「上手くいくのかな」と一気に不安になり、なかなか寝付けず…いつもは布団に入ると3秒で寝付き、かなり深い質の良い睡眠をとれるあんこも神経質になっていました。おもちはいびきをかいて、ぐっすり眠っているようでしたが。笑

7月から進めてきた5回にわたる人工授精について、自分たちの経験もふまえて書いていきたいと思います。ちなみに今は5回目の人工授精の結果待ち中です…

 

人工授精を行う前に必要な検査

人工授精を行うにあたって、夫婦両方が感染症検査を受ける必要がありました。検査の目的は“患者自身の健康管理、出生してくる児の将来のため、院内の感染症予防”と同意書に記されています。この検査を受けていないと、人工授精や体外受精などの治療を断ることがあるということで必須の検査でした。

感染症検査は血液検査で行います。検査の項目が、

  • TP抗体(梅毒)
  • HBs抗体(B型肝炎)
  • HCV抗体(C型肝炎)
  • HIV抗原、抗体(エイズ)

の4項目でした。

また同意書に“検査結果は個人情報保護の観点から電話で結果を伝えることは出来かねる”と書かれています。配偶者に結果を伝えることは可か不可かを選択する箇所もありました。

私たち夫婦はどちらも全て陰性で、ほっとしました。

 

人工授精の流れ

人工授精の全体の流れは以下の通りです。

  1. 排卵日の予測(人工授精の実施日を決める)
  2. 精液の採取
  3. 精液の洗浄・濃縮
  4. 精子を子宮内へ注入
  5. 結果を待つ

 

排卵日の予測

人工授精は排卵日前後に実施されます。排卵日を調べるために生理の周期から数えて10日目通院し、エコー検査によって卵胞の様子を見ます。そこで排卵日を予想し人工授精を実施する候補の日を決めます。候補日は3日程あり、排卵検査薬を使って陽性が出た日に行います。

あん子は卵子が育つのが遅いため、3回目の人工授精から卵子を育てるために“セキソビット”という排卵誘発剤をこの検査の日から7日間服用するようになりました。

精液の採取

実施日が決まれば、精液を採取します。採精方法は精液検査と同じく”自宅で採取して容器に入れて持参”する方法と、”病院で採取する方法”とがあります。

自宅で採精して容器に入れて持参:5時間以内に病院へ持参するように。容器はなるべく冷やさないように、また熱くならないように。

院内で採精:病院内の個室で採精。

自宅で採精して容器に入れて持参する場合、家が近いとすぐに持っていけますが、あん子達はどう頑張っても4時間程かかってしまいます。電車や高速バスで移動するので、この冬の寒い時期はどうしてもその間に冷えてしまって精子が弱ってしまいます。家から時間がかかる人は冬の間はこの方法はお勧めできません。

精液の洗浄・濃縮

採取された精液は培養液に入れて遠心分離器にかけ、洗浄・濃縮されます。遠心分離は通常20~30分かかります。遠心分離後の精子に最終調節用の培養液と混和させ、最後にもう一度精子の状態を検査し終了です。調節する中で精漿(せいしょう)を除去することにより、精子の運動が活発になって妊娠の可能性が高まります。

洗浄や濃縮、検査などが全て終わり順番が呼ばれるまでに大抵1時間半程は待ちます。長くて2時間以上待った事もありました。

精子を子宮内へ注入

子宮内に注入する前に、卵胞の大きさや子宮内膜の状態を見るためエコーでの検査も行います。排卵前日には卵胞の直径が18~23㎜、排卵の直前には21~27㎜程になります。あん子は排卵誘発剤を飲んでいて、排卵検査薬に反応が出だしても卵胞の大きさは17㎜や18㎜程ですが、問題がないということでした。これも個人差があるようですね。

最終的に約0.5㎖に調節した精液を専用のカテーテルで子宮腔に注入します。子宮のなるべく奥に注入することで精子が泳ぐ距離を短くします。人工授精後には感染予防のため抗生物質を毎食後3回分処方されます。

人工授精後に確実に排卵を起こさせるために“ブセレキュア”という点鼻薬を使ったり、HCG注射をうったりすることがあります。あん子は3回目に点鼻薬を使い、5回目にはHCG注射をうちました。点鼻薬は何ともなかったのですが、注射は腕への皮下注射で薬剤が入ってくるのがめちゃくちゃ痛かったです。待ち時間などで疲れていたこともあり精神的にちょっと参りました…また、排卵が起こり黄体ホルモンが増加したようで体のだるさと眠気が一気にきて電車での移動中や家に帰ってからもずっと眠っていました。

結果を待つ

結果は約2週間後に病院でもらった妊娠検査薬で調べます。病院によっては生理が来たか来ないかで判断してくださいと言われるところもあるようです。

人工授精後4日目から“プレマリン”と“ルトラール”という薬を処方され、朝夕食後の1日2回、12日間飲みます。この薬は子宮内膜を厚くして着床しやすい環境を整えます。この薬は全ての方が処方されるわけではないです

 

人工授精の前後で気を付けること

男性と女性とに分けて気を付けるべきことを書き出してみました。

【男性】

  • 採精前の禁欲期間は1~3日以内が目安
  • 採精の際にはコンドームなどを使用しない(殺精子剤の影響で、精子が死んでしまうかもしれません)
  • 体調管理(熱が出ると精子の数がグッと減ってしまうことがあります)

【女性】

  • 人工授精後は基本的にいつも通りの生活を送ることが出来る
  • 当日は激しいスポーツは控えた方が良い
  • 体調の変化に気を付ける(人工授精では器具を使うので、子宮頚部に器具が入ることで痛みがあったり出血があることも。しばらくすればおさまるので心配はないですが、激しい痛みや発熱があるときにはすぐに病院へ!)

とにかく男性も女性も体調管理が一番大事ですね。質のいい精子、卵子が育つよう日頃から健康的に過ごしたいですね。中でもストレスを溜めないように!とよくありますが、仕事をしていてストレスが全くかからないなんてことはありませんよね…ストレスをどう、上手に発散できるかが大切です。

また、入浴を控えるように言われることもあるようですが、あん子の通う病院では特に制限はありませんでした。入浴が原因で妊娠率が下がったり、赤ちゃんに悪影響が出たりということはないようです。

 

かかった費用

人工授精1回目:計 39,230円

  • 事前検査【月経周期10日目】:8,130円(保険適用 4,350円、自己負担 3,780円)*卵管造影検査込み
  • 人工授精当日【月経周期13日目】:31,100円(保険適用 860円、自己負担 30,240円)*院内採精

人工授精2回目:計 31.090円

  • 事前検査【月経周期10日目】:2.380円(保険適用 760円、自己負担 1.620円)
  • 人工授精当日【月経周期13日目】:28.710円(保険適用 740円、自己負担 27.970円)

人工授精3回目:計 37.620円

  • 事前検査①【月経周期10日目】:2.000円(保険適用 380円、自己負担 1.620円)*卵胞の育ちが悪く、再検査
  • 事前検査②【月経周期15日目】:2.930円(全額保険負担)
  • 人工授精当日【月経周期20日目】:32.690円(保険適用 2.330円、自己負担 30.360円)*院内採精

人工授精4回目:計 35.270円

  • 事前検査①【月経周期10日目】:3.350円(保険適用 2.800円、自己負担 550円)
  • 事前検査②【月経周期16日目】:2.140円(全額保険適用)*排卵日予想が次の日の為1日待つことに
  • 人工授精当日【月経周期17日目】:29.780円(保険適用 740円、自己負担 29.040円)*院内採精

人工授精5回目:計 31.360円

  • 事前検査【月経周期10日目】:1.870円(保険適用 770円、自己負担 1.100円)
  • 人工授精当日【月経周期17日目】:29.490円(保険適用 2.650円、自己負担 26.840円)

 

さいごに

人工授精で緊張をしたのは1回目のみでした!精子を注入する際も普段の検査とほぼ変わらないし、痛みもありません。器具を使うこともあって、直後は少し出血が見られましたが2~3時間経つと自然におさまりました。人工授精後は毎回のように「今回は絶対に出来た(子どもが)!!」と自信満々の二人ですが(特におもちが…)今だ妊娠に至らず。落ち込んでもう辞めたくもなりますが、めげずに頑張りましょう。

 

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